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2008-12-01:初稿

殺人メロディーを聴く犬! その11

特捜最前線 195話 「殺人メロディーを聴く犬!」 その11

 
第62、クラブ “アイドル”(夜)  
    叶がママ杉子に健の写真を見せ、訊ねている。
   「つまり、彼はお宅が雇いはじめてから殺されているんです。どこで訊いても人に怨みを買う男ではないと云うんで、もしやお宅で何か心当たりでもあるんじゃないかと・・・・・・」
杉子  「困っちゃうな。心当りも何も、クビにした人のことを云われても・・・・・・・・」
   「クビにした? 何かあったんですか」
杉子  「それがね、事件の前の日のことだけど」

第63、回 想 (同じ店)
    開店前。健が杉子に何か申し出ている。 
杉子の声「健ちゃん、急に今日は自分の作曲したオリジナル曲やってもいいかっていうんで、聞かせてみてって云ったのよ」
    健、弾きはじめる。杉子、テープを入れて聴く。
杉子の声「ところがそれがまるッきり盗作なのよ。しかもごていねいに今いちばんの売れっ子作曲家の吉辺丈二の新曲・・・・・私、そういう嘘をヌケヌケと云う男大ッ嫌いなのよね。だからもう来なくていい、帰ってッて」
    杉子、強く健をなじる。健、蒼白で茫然。
    次のシーンの悲し気なギターソロが不意にカットインして ─────

第64、特 命 課
    叶が健のギターソロのテープを神代らに聞かせている。
    演奏中、急に杉子の声が飛び込む。
杉子の声<やめて! これ吉辺丈二じゃないの!> (ここでぷつッと切られる)
   「ここで怒ったママがテープを止めています」
船村  「こりゃあたしかにひどい・・・・・トレモロの感じ、アクセントのつけ方、何から何まで吉辺丈二そのままだ」
   「詳しいですね オヤジさん」
船村  「そりゃこのくらい。 若いからねハハ」
   「念のため健のお袋さんに吉辺丈二の曲をいくつか聞かせてみたんです」

第65、回 想(健の家)
    叶がカセットをいっぱい並べて聞かせ終わったところ。
イネ  「(何度も頷いて)みんなあの子の曲です。あの子がこの庭で何度も失敗しながら作った曲です・・・・・・・健の曲が、いつの間にかこんなテープになっていたんですねえ・・・・・・・・」

第66、元の場所
   「テレビかラジオで聴いたのを勘ちがいしてるんじゃないのか?」
   「ないんです。 あの家にはテレビもラジオも」
桜井  「ではやはり嘘なんだ。 病弱なお袋を何とか喜ばそうとそんな嘘をつく・・・・・・ありそうなことだ」
   「・・・・・・・・(巻き戻したテープをもう一度ON)」 
    ギターソロが流れ出す。
    イメージ。 鉄太郎とともに庭先で同じ曲を練習する健 ─────。
   「(聞き乍ら)しかし・・・・・・それならクラブのママにまで嘘を云う必要はない筈です・・・・・・・健は、本当に嘘をついていたんでしょうか?」

    −続く−

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