ホーム > 特捜最前線 > 特捜最前線U >
2008-09-09:初稿

殺人メロディーを聴く犬! その7

叶刑事は鉄太郎の元の飼主を探しますがなかなか見つかりません。鉄太郎の活躍が始まり、いよいよ水戸辺健(ルナ憲一)が登場します。
特捜最前線 195話 「殺人メロディーを聴く犬!」 その7

第45、多摩川・堤 (夕)
    ヘトヘトの叶と鉄太郎が来る。
    叶、土手へ座り込む。
    鉄太郎も横へ座る。
叶   「・・・・・・(見る)おい、お前の元のご主人はどこなんだよ・・・・・・何か云ってくれよ」
    鉄太郎、甘えたようにすり寄る。
叶   「(哀れになる)そうか・・・・・お前だって疲れてんだよな」 
    鉄太郎、ふいに耳をピンと立てる。
叶   「! ・・・・・」
    どこからか聞こえて来るギターの調べ。
    鉄太郎、突然ギターに合わせて遠吠えをはじめる。
叶   「どうした鉄太郎?!」
    鉄太郎、行ってもいいかという風に見る。
叶   「よし、行け!」
    鉄太郎、走り出す。鎖に引っ張られるように叶も走る!」

第46、橋の下 (夕)
    鉄太郎、飛び込む。
    ギターを弾いていた学生、びっくりして腰を抜かす。
叶   「君! 知っているのか! この犬を知っているのか!」
    学生、慌てて首を振り、異常者にでも出逢ったように逃げ出す。
叶   「・・・・・・(モノローグ)ギター・・・・・ギターに何か覚えがあるのか」
    このとき、鉄太郎が上を見上げて激しく吠えかかる。
    堤の上にパークしている何者かの車。
叶   「!・・・・・・(駆け上る)」
    車、とたんに走り去る。
叶   「・・・・・・・・・」

第47、住宅街
    叶と鉄太郎が帰ってくる。
    向うから来たかみさんが、鉄太郎を見てポカンと立止る。
叶   「? ・・・・・・」
    訊ねようとしたとき、通りかかった子供たちが声を上げる。
    「あ、あの犬だ!」 「ハチ公が帰って来た!」
叶   「ハチ公?・・・・・?!」
    だが子供らは、「ハチ公が帰って来たぞ!」「おーい、ハチ公だぞ!」
    と仲間たちに報せに行ってしまう。
かみさん「・・・・・・生きてたのかね・・・・・いえ、どこの犬かは知らないんですけどね」/

第48、荒れ地
    かみさんが叶を案内して来る。さっきよりふえた子供たちがぞろぞろとついて来る。
かみさん「ここでね、人が殺されたんです」
叶   「?! ・・・・・・・・」
かみさん「その二三日あとからこの犬が現れて、一ト月近くここに居たんですよ」

第49、回 想 (同じ場所)
    鉄太郎が荒れ地中央に寝そべっている。
かみさんの声「子供たちか遊びに来るとのッそりどいてくれるンですけどね、子供たちが居なくなるとまた同じ場所へ・・・・・・」
    子供たちの人気者の鉄太郎。みんなが帰ってしまうとまた中央の同じ位置に寝そべる。
かみさんの声「それが丁度、殺された人の倒れてた場所だもんだから、いつの間に誰が云い出したんだか、飼主の殺された場所で別れを惜しむ忠犬ハチ公みたいな犬だ、あれはハチ公だって・・・・・・」

第50、元の場所
叶   「・・・・・・(鉄太郎を見る)   
    鉄太郎、また同じ位置にうずくまっている。
叶   「殺された人は近くの人ですか」
かみさん「さあ・・・・・それがどこの誰だか」

第51、××署・刑事課
    叶が所轄刑事から資料を見せて貰う。  叶のN 「事件は二ヶ月前の雨の夜に起こっていた。何の手掛りもなく、犯人の見当もつかぬまま所轄では通り魔の犯行として処理していた。ガイ者は現場から十キロほど離れた町の住人、水戸辺健、24才。母と二人暮らしの青年だった」
    現場の死体写真、水戸辺健−−−−−。

    −続く−

タイトル  
お名前  
email  
ご感想  
ご確認  上記内容で送信する(要チェック

 


ホーム > 特捜最前線 > 特捜最前線U > 殺人メロディーを聴く犬! その7