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2008-09-02:初稿

殺人メロディーを聴く犬! その6

特捜最前線 195話 「殺人メロディーを聴く犬!」 その6

第36、ペットショップ・表 (夜)
    人通りはとうに絶えてない―――――。

第37、同・ペットホテル (夜)
    預り犬の檻が並ぶ明かりの消えた部屋。
    その一ツに、鉄太郎。ピンと耳を立て、低く唸りはじめる。
    ガラス窓の外に、そっと忍び寄る人影。

第38、同・奥の部屋 (夜)
    一人暮らしの老店主が新聞を読んでいる。
    突然数匹の犬の異常な吠声。
老店主 「?・・・・・・・(立ち上がる)

第39、同・ペットホテル (夜)
    窓を破って入って来た男、ペンライトで鉄太郎を捜し出し、手槍(前のものより短い)で突き刺そうとする。
    そのとき、ガラッとガラス戸が開いて、強力ライトを持った老店主が入って来た。
    ギョッとなる男は、強烈な光線に身をさらされる。
老店主 「(顔を見て)!・・・・・・・・・」

第40、走る特命車 (朝)
    乗っている叶の姿に重ねて、
叶のN 「俺の心は、何故か別の胸さわぎをおぼえていた・・・・・・」

第41、ペットショップ・表 (朝)
    パトカーの周りに人だかり。
    叶、橘、紅林らが車で到着。
叶のN 「俺のイヤな予感は適中した」

第42、同・ペットホテル (朝)
    胸に手槍を突き立て死んでいる老店主。
    所轄刑事らの話を聞く橘、紅林、叶。
    檻の中の鉄太郎は無事。破られた窓は開け放たれたままである。
叶のN 「犯人は犬を殺しに来たが発見され、店主を殺害して逃走したと思われた」

第43、特命課
    叶の意見に吉野が反論する。
吉野  「しかしそれはおかしいんじゃないか。だったら何故犬をそのままにして逃げた?」
桜井  「人を殺したことで動転したんだ。逃げることしか頭になかったんだろう」
船村  「それは分る。だが発見されただけで殺シまでやるとは・・・・・・ホシはガイ者に顔見知りだったのかな」
    幹子は隅に継いだ犬に餌をやっている。
紅林  「とにかく異常だな。こんなにまでしてこの犬を狙う理由は一体何でしょう」
橘   「それだ。ホシとこの犬の間にどんな関わり合いがあるのか・・・・・・」
吉野  「もしかしたら昔手ひどく噛みつかれた男で・・・・・(頭を掻く)いやあ、それ位じゃここまではやらんな」
神代  「(立ち上がる)叶・・・・・・犬の飼主を洗ってみるか。昔の飼主が分れば何かは分って来るだろう」

第44、叶の捜索をモンタージュして―――――
    鉄太郎と叶が歩く。
叶のN 「鉄太郎の身元割出しは困難を極めた」
    叶、鉄太郎を連れて、いつかの空地へ来る。
叶のN 「私は、昔の飼主が犬の登録を済ませていることに賭けた。まず、はじめて鉄太郎と出逢った場所を起点に、周辺の保健所から当りはじめる」
    保健所A支所へ入って行く叶と鉄太郎。
    係員が次々と差出す山のような犬の登録簿を調べ、該当する票を抜き出す。
叶のN 「オス犬、雑種、中型、茶色。これだけを手掛りに該当する登録票を抜き出す。一支所当り、登録犬×××頭。うち該当する犬、××頭」
    抜き出した票を見乍ら電話する叶。
叶のN 「それからの飼主へ一つ一つ電話し、登録した犬は今も居るかどうかを訊ねる」
    犬を連れて住宅街を行く叶。
叶のN 「犬が行方不明、或いは手離したと答えた飼主には鉄太郎を連れて確認に行く」
    ある一家に鉄太郎を見せる叶。一家の者、この犬ではないと答える。
    保健所B支所。また登録簿を調べる叶。
    それらしき家に犬を見せに行く叶。
    C支所。D支所。E支所・・・・・・。
    叶が鉄太郎を見せるが、ここもちがう。
    別の家で見せるがここもちがう。
    叶の手にした地図が少しずつ塗り潰されて行く。
叶のN 「こうして我々は五日間歩き回った」

    −続く−

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