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2008-08-03:初稿

殺人メロディーを聴く犬! その2

鉄太郎(本名・ロン)はおとなしくとても賢い犬で、みんなから可愛がられていました。演技もなかなかうまかったですよ。

特捜最前線 195話 「殺人メロディーを聴く犬!」 その2

5、叶宅・リビング (夜)
    長く、苦し気な呻き声が尾を引いている。
    とても犬とは思えないその呻き声が、毛布の上に寝かせた犬の異常な苦しさを物語っている。
    叶、じっとその犬の苦痛を見守る。
      ×   ×   ×
    叶、もう一枚の毛布を犬にかけてやる。 電気ストーブを持ち込んで温めてやる。
    牛乳を皿に入れて持ってくる。セーターを脱ぎ、袖口に牛乳を含ませて犬に吸わせようとする。犬にはなめる力もない。
      ×   ×   ×
    (朝)犬は眠っている。 叶がパンをちぎっている。
    丼へ入れ、牛乳をぶっかけ、卵を割って落とし入れ箸で描き回す。
叶のN 「獣医さえも見離した犬。名前もなく、親も知れず、死んでも悲しんでくれる者さえない野良犬・・・・・私はこの犬を死なせたくなかった。」

6、同・リビング (朝)
    眠っている犬の前へ、その丼をそッと置く叶。
叶  「(小声)目を覚ましたら食うんだぞ。それからな、ここじゃ犬飼っちゃいけないんだから、元気になっても吠えたりするなよ。」

7、団  地 (朝→夜)
    叶が、犬を気にしながら出勤して行く。
      ×   ×   ×
    昼すぎ。元気一杯子供たちが遊ぶ。
      ×   ×   ×
    夜。叶が車で帰って来る。飛び出す。
    大急ぎで階段を駆け上がって行く。

8、叶宅・リビング (夜)
    叶が飛び込んで来る。
叶   「!・・・・・(落胆)」
    犬は全く同じ姿勢で目を閉じている。
    丼の餌にはむろん口をつけてない。
    叶、力なく座り込む。

9、同 ・ 同 (未明)
    犬が眠っている。 叶が横で眠っている。
叶のN 「そんな日が三日続いた」
    叶、ふと目覚める。ピチャピチャと何かの音。 見る。
    食べている。犬が丼の餌を食べている!
叶のN 「四日目の朝、犬は初めて目を開けた」
    叶、ハネ起きると犬に抱きつき喜び合う。
叶のN 「だが私は全く知らなかった。この犬が、やがてはあのような事件を引き起こして行くことになろうとは・・・・・」

    −続く−

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