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2019-02-06:初稿

メッセージ「師匠・アントニオ古賀」

ルナ 憲一君 への言葉

ルナ君が私の元を訪ねて来たのは、今から50年余り前になると本人から聞いた時、
あっ、そうか、と私も今年でデビュー60年になることを思い出し、時の流れの早さを痛感せずにはいられなかった。
55年前は毎週コンサートをやり、月に10日以上のクラブ・キャバレー周りと大変忙しい時期だった。そんな時、彼が訪ねて来て、「弟子にして下さい。」と私に言ったが、超多忙の時期でギターを教える時間は無く「悪いけど無理だ。」とお断りした。それでも彼は力強く真っ直ぐな眼差しで私を見つめ、「断られても諦めません」という彼の意志の強さを感じたことは今も忘れられない。
ちょうど付き人が欲しいと思っていたので、付き人なら、という条件から始まり、そこから自然と師弟関係が生まれた。
地方での現場は列車が多く、移動時はギターの他に楽譜やら衣装があり、結構な荷物の量と重さがあったが、ルナ君はあらゆることに耐え一生懸命働くその姿は美しかった。
彼は暇さえあればギターを弾き練習に励んでいた。ショーの合間は舞台袖で、私の演奏する姿をジッと見て聴き、技を磨いていった。
恩師、古賀政男先生の言葉で、学ぶより真似べという言葉の通りである。
私の奏法を見事に取り込んで、見事に"ルナ憲一"の今の形を作り上げた。ルナ君の音を聴いていて、たまに私かな、と思うことが多々あり、私の良い所も悪い所も含め、私の個性をよく捉えて自分の音に昇華させている。
2代目アントニオ古賀が誕生したようで何とも嬉しい限りだ。これからもルナ君は自分の個性を大切にし、新しいスタイルを生み出してくれるよう希望する。
そして、私とルナ君の共通の師である古賀政男先生の座右の銘「音楽和也」を胸に、日本の曲がもっと世界に羽ばたいていくよう尽力していきたいものだ。
ルナ・ケンゾー改めルナ憲一君の新たな門出をお祝いし大いなる期待を抱きつつ。
2019年1月吉日
歌手・ギタリスト アントニオ古賀


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