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2009-02-26:初稿

映画鑑賞「おくりびと」

2月26日(木)
 日本映画「おくりびと」が米アカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。快挙です!おめでとうございます。
 ということで、最近にない明るいニュースですネ。

 人気刑事ドラマ「特捜最前線」の放映中には、撮影のため私も出入りしていた練馬区東大泉学園の、もと東映撮影所を縮小した跡地につくられた映画館、T・ジョイ大泉でその「おくりびと」を鑑賞しました。
 受賞直後でもあり映画館の混雑が予想されましたので、2時間ほど前にチケットを買い求め、食事などしながら開演の30分ほど前に戻るとチケット売り場の前には長い行列ができて、シアター入り口も開演を待つ人で一杯になっていました。 やはりすごい人気です。

 重たい雰囲気と少しの緊張感の漂う中、故郷に戻り新しい仕事を探す大吾。求人広告の文字「旅のお手伝い」に惹かれ面接に出かけるが、「旅立ちのお手伝い」のミスプリントでしたと笑いを誘い、一気に肩の力が抜けてリラックスしたように感じました。

 「冷静で、正確で、やさしさに満ちており、美しくさえみえる。」と映画のシーン中で語られたように、これほどに美しい所作というものがあったのかと驚きました。 死者の旅立ちへのお手伝いは、大切な人を亡くして嘆き悲しみ、戸惑う遺族の心をなぐさめ癒してくれるものでした。
 納棺を終えて静かに帰ろうとする二人に、愛する妻を亡くし悲しみにうちひしがれた夫の「いちばんきれいでした。」と感謝する言葉が心に残ります。
 理由もなく忌み嫌われるこの職業は、人間の死への恐れ、死を直視したくないという思いがそうさせるのでしょうか。厳しい現場を目の当たりにして迷う大吾が、納棺師の仕事を見つめながら人間として少しずつ成長していく姿にも納得するものがありました。

 庄内平野の美しい自然、その中に流れるチェロの音色はさらに美しく印象的でした。

 映画が終了しエンドロールになっても立ち上がる客はほとんどなく、感動の余韻に浸っていました。

 私事ですが、厳しい修行時代に父親を、弾き語りで順調に仕事を伸ばし、毎日忙しくしていた頃に母親を見送っています。勤勉でいつも朝早くから働き、今でも手の届きそうにない父の大きな背中と、やさしかった母の笑顔、いつも私を気遣ってくれた言葉の数々を懐かしく思い出しています。

  素晴らしい人間ドラマでした。ありがとう。

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