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2008-03-27:初稿 2008-03-28:更新

ふるさとの香り りんごの花

 ちょうど3週間前の3月5日のこと。塩尻の下西条では温かさが増したとはいえ山には雪が残り、まだまだ寒さの凍みるなか、農家の皆さんは桃やりんごなど果樹木の剪定に忙しく、寒々とした地面には、切り落とされたたくさんのりんごの枝が落ちていていました。
 「東京に持ってかえって、挿しておいたらりんごがなるかね?」私の唐突な質問に地元の方は、「花ぐらい咲くだろうよ。」と笑って答えてくれました。

 持ち帰った大小数本の枝は東京の暖房の効いた部屋の中でぐんぐんと水を吸い上げ、枝先から少しずつ膨らみをましていきました。枯れ枝のようにみえたものが生命力に溢れ、生気を取り戻していくさまを目の当たりにするなどなかなか体験できることではありません。

 期待に胸ふくらむなか新芽が次々に顔を出し、若草色の葉とツンと伸びた先に開花を待つかわいい蕾、その中にひとつふたつ白いりんごの花が控えめに咲き始めました。
 日本列島であわただしく桜が開花し、東京・練馬の私の部屋ではりんごの花が咲く・・・。
 こどもの頃に親しんだ白いりんごの花が、こんなところで咲いてくれるなんて思ってみたこともありませんでした。
 「とってもきれいだよ。」と、毎日話しかけています。
 心がやすらぐひとときです。

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